ホーム > シリアと日本 > 経済協力

一般無償資金協力「第2次地方都市廃棄物処理機材整備計画」交換公文等の署名


平成22年3月3日

シリアの首都ダマスカスにおいて、我が方國枝昌樹駐シリア国大使と先方アーミル・ホスニ・ルトゥフィ国家企画庁長官(Dr. Amer Husni LUTFI, Head of the State Planning Commission)との間で、我が国のシリアに対する9.85億円を限度とする一般無償資金協力「第2次地方都市廃棄物処理機材整備計画(The Project for the Improvement of Equipment for Solid Waste Treatment in Local Cities (PhaseⅡ) )」に関する交換公文の署名式が行われました。

シリアでは、経済活動の活発化と人口増加に伴い廃棄物発生量が増加する反面、廃棄物回収機材については多くの都市でその更新・増強が遅れています。現在、高い廃棄物収集率を維持している自治体においても、現有機材の大半は製造後20年を超えており、老朽機材に修理を重ねて使用している状況です。更に、医療廃棄物については、専用機材が不足しているため分別収集が行われていない自治体が多く、一般廃棄物として処分される危険な状況にあり、二次感染の防止の点から医療廃棄物の分別収集の徹底は緊急の課題となっています。シリア政府は、このような状態に対処すべく、全国規模の廃棄物管理方法、関連機材の整備に関する総合計画を実施しています。我が国は、環境保全・社会福祉の拡充をシリア支援の重点分野としており、本件を通じて6県15自治体に対して都市一般廃棄物・医療廃棄物の収集・運搬機材等92台を供与することにより、衛生的な都市環境を提供することが期待されます。

本件に関する当館プレスリリース(英語)